「友だち もとめて」に込められた想い
緑ヶ丘第二幼稚園の園歌「友だち もとめて」は創立者の三塚百合子氏の幼稚園を設立した思いが歌詞に込められています。お子さん方は幼稚園に何を求めて通われるのかーそれは「友だち」であるということです。遊具があるから来るのでもなく、教師がいるから来るのでもなく、1番は「友だち」なのです。友だちがいるから楽しかったり、嬉しかったり、時にはけんかになることもあります。泣いたり悔しがったりいろいろな思いになれるのは友だちがいてくれるからこそです。
しかし入園したからといってすぐにお友だちができるというものでもありません。一緒に遊びながら、一緒に生活しながら少しずつ自己表現をし合い、相手を理解していきます。4月当初の2歳や満3歳児のお子さんが遊ぶ様子を見ると、ひとり遊びが中心です。それが発達段階なのです。兄弟がいるお子さんや赤ちゃんの頃から一緒に遊ぶ体験をしたお子さんは、人との遊びの体験をしているので、コミュニケーションをとろうとする姿が見られます。環境により個人差が大きいところです。入園したのにお友だちができない・・と心配なさるお母さんもいらっしゃいますが、ゆっくりその子のペースで人間関係を築いていくことが大切と考えています。
まずは自分の思いが伝えられるように・・と教師は関わっていきます。その次に、お友だちの思いに耳を傾けられるように・・と教師は関わり、お友だちとの橋渡しをします。小さいときに丁寧に関わることによってコミュニケーションの土台ができていくものと思います。
トラブルはまなびのチャンス
先週、修了式を迎えました。当園では修了生が証書を受け取った後、自分の言葉で伝えたいことをお話しします。その中で、「おともだちになってくれてありがとう。」「僕を好きになってくれてありがとう、僕も大好きだよ。」中には、「〇〇くんと小学校は別々だけど、中学校でまた一緒になれるのが楽しみです。」などお友だちへのメッセージが多く語られました。
数年前になりますが、修了式のメッセージで「3歳の時はいっぱいケンカをしたけど、“親友”になれて嬉しかったよ。」と語ったお友だちもおられました。5歳児が“親友”という言葉を使うのか!?と少し驚いたのを思い出します。思い起こすと3歳の時、確かにいつもケンカをしていた二人でした。でもそれは発達段階が近くて、興味関心が共通していたからトラブルになったということです。その度に話し合い、互いを理解し合って相手の気持ちを大切に思い合えたからこそ“親友”になれたのだと思います。私たち教師はトラブルはまなびのチャンスと捉えて関わっています。人に自分の気持ちを伝える体験、相手の気持ちを理解する体験と共になぜトラブルになってしまったのか、教師は子どもたちの話を聞きながら時系列を明らかにしていきます。冷静に振り返ることによって「僕が〇〇すればケンカにならなかったかも!」とか自分の振り返りをするようになります。形だけ「ごめんなさい。」を言うとまた同じことが繰り返されるものです。
話しているうちに互いに笑顔になり、いつの間にか手をつないでいることもあります。幼いから!と話し合わないのではなく、話し合うことを大切にしています。